泣ける!感動!卒業シーズンに人気の楽曲
卒業式で歌った曲を覚えていますか?
誰もが一度は経験のある卒業式という大きなイベント。
卒業式当日に歌った卒業ソングは、青春時代の思い出として強く印象に残っているのではないでしょうか。
卒業というテーマで数々のアーティストたちが名曲を残しています。
懐かしい曲や合唱曲、定番曲はもちろん、最新曲もご紹介します。
心に響く楽曲を見つけて、卒業に向けた想いや懐かしい思い出に浸ってみてください。
■思い出に残る!卒業式に歌う曲といえば?
(1)仰げば尊し
歴史ある日本の伝統的な卒業ソングです。
原曲はアメリカの曲で「Song for the Close of School」です。
卒業生が学校生活を振り返って先生に感謝の気持ちを伝える歌詞になっていて、明治から昭和にかけてはほぼすべての学校で歌われていました。
近年は卒業式の曲選びは生徒主体のケースが増えてきたので歌われることが少なくなっているようです。
(2)贈る言葉/海援隊
フォークグループ「海援隊」が1979年にリリースしたヒット曲です。
メインボーカルの武田鉄矢さんが主演したテレビドラマ『3年B組金八先生』第1シリーズの主題歌で100万枚を超えるセールスを記録しました。
歌詞の内容は、遠くへ旅立ってしまう好きな人へ想いを伝えて見送る、という恋愛の歌でしたが、ドラマ「3年B組金八先生」の主題歌として使われたことから卒業ソングとして定着して歌い継がれるようになりました。
上戸彩さんやロックバンドFLOWなど若者にもなじみのあるアーティストがカバーしているので、多くの世代から愛されています。
(3)さくら/森山直太朗
卒業してそれぞれの道へ進む仲間たちのことを、美しく散っていく桜の花びらにたとえた卒業ソングです。
一度散った桜の花びらが、卒業を祝福するように「舞い上がる」という表現が印象的です。
ピアノバージョンもありますが、独唱バージョンはさらに温かい気持ちにさせてくれます。
多くのアーティストにカバーされている森山直太朗さんの代表曲です。
初回プレスはわずか1200枚だったにも関わらず、100万枚セールスを達成しました。
(4)手紙 ?拝啓 十五の君へ ?/ アンジェラ・アキ
NHK全国学校音楽コンクール中学生の部の課題曲として作曲されて、2008年9月にリリースされました。
悩む15歳の自分と励ます未来の自分の手紙のやり取りが心にしみる定番の卒業ソングです。
「15歳」という年齢が「卒業」と解釈されやすいため、学校の卒業式でよく歌われるようになりました。
(5)未来へ/Kiroro
Kiroroは沖縄出身の女性二人組グループです。
「未来へ」は2ndシングルとして1998年6月24日に発売されました。
国内だけでなく海外でもヒットしました。
ブルネイやマレーシアでは日本語のまま唄われて親しまれています。
中学校・高等学校の音楽の授業や合唱コンクールで今でも歌われ続けています。
母のもとを離れて、未来へ向かう姿を表現した歌詞は卒業シーンに当てはまる名曲です。
(6)YELL(エール)/ いきものがかり
「みんなのうた」で放送され、2009年度NHK全国学校音楽コンクール中学校の部の課題曲にもなりました。
悩みを抱えたまま旅立つことの不安を、センチメンタルなメロディーで表現した卒業ソングです。
切ないメロディでありながら、仲間と離れて一人になるからこそ、成長して再会しようという力強い決意で締めくくられています。
■これぞ名曲!定番の卒業ソング
(1)卒業/斉藤由貴
1985年にリリースされた斉藤由貴さんのデビュー曲。
作詞は松本隆さん、作曲は筒美京平さんです。
10代の人気アイドルが、自身の卒業のタイミングで歌った初々しい卒業ソングです。
「ツンデレ」キャラの可愛さがありつつ、切ないラブソングになっています。
(2)卒業/尾崎豊
早世した伝説の天才シンガー・尾崎豊が17歳で作ったという、小説のようなストーリー性を持つ歌詞が心に残る卒業の曲。
学校を卒業することと、わけもなく大人たちにただ反抗し続けた日々が自身の成長によって終わることのダブルミーニングが巧みに表現されています。
想像力と文学的センスの賜物のような歌詞と、ドラマチックな曲調が今聴いても「奇跡」のような1曲。
いまなお男性からの支持が高いカリスマアーティスト
1985年リリース。実際、「夜の校舎 窓ガラス 壊してまわった」中高生が現れる社会現象を起こしてしまった程の楽曲です。
もがき苦しむ10代の少年の心をストレートな言葉で綴った、尾崎豊さんの代表曲。当時10代だった男性には、今でも胸に響くはずです。
1985年にリリースされた尾崎豊4枚目のシングル。思春期の感情をストレートに表現した歌詞が、当時の若者たちに大きな影響を与えた。死後20年以上経過した今現在でも、この曲の持つ影響力は大きい。
(3)卒業写真/荒井由美
毎年聞こえてくる「卒うた」ランキングの常連
卒業から時を経て「変わっていく私」と、卒業写真の面影を残す「あの人」の青春の追憶を綴ったユーミンの名曲です。
幅広い層から卒業ソングとして認知されており、毎年卒業シーズンになるとTVやラジオから流れてくる定番ソングです。
1975年リリースのアルバム『COBALT HOUR』に収録。
また、赤い鳥のメンバーだった山本潤子、山本俊彦、大川茂の3人で結成されたハイ・ファイ・セットのシングルとして同時リリースされた。
40代、50代の思い出の卒業ソングになっている。
(4)栄光の架橋/ゆず
日本のフォークデュオ「ゆず」21枚目のシングル曲です。
NHK『アテネオリンピック中継』の公式テーマソングでした。
希望と決意に満ちた歌詞が門出を迎えるシーンに当てはまります。
(5)桜/コブクロ
インディーズ時代、黒田さんの美声に聴き惚れた小渕さんが、「コブクロ」結成を持ちかけるために作った名曲です。
高校の教科書で小野小町や与謝野晶子の「桜」と対比する形で掲載された素敵な歌詞も魅力。
卒業シーズンになるとどこからともなく聞こえてくる定番ソングです。
(7)MY GRADUATION/SPEED
1998年にリリースされてミリオンセラーを達成しました。
好きな人と卒業で離れてしまう寂しさを歌ったラブソングです。
季節ごとの思い出をたどりつつ、何気ない日常の景色もたくさん描かれていて、切なくて懐かしい学生時代を振り返ることができます。
(8)3月9日/藤巻亮太
友人の結婚を祝うために制作された曲でしたが、3月9日に卒業式が実施される学校が多いことや、仲間に感謝を伝える歌詞の内容が卒業にも通じることから、卒業ソングの定番になりました。
2004年3月9日にリリースされ、沢尻エリカ主演のドラマ「1リットルの涙」の劇中で、生徒たちが合唱曲として歌ったことでも人気になりました。
PVでは、当時無名の堀北真希を主役に抜擢して卒業式を終えたシーンが冒頭に登場します。
(9)遥か/GReeeeN
生まれ育った街を離れるときに、両親や仲間を思って感謝の気持ちを伝える場面を描いた卒業ソングです。
映画「ROOKIES-卒業-」の主題歌だったこともあって、若い世代からの支持が大きいです。
(10)桜の季節/EXILE ATSUSHI
好きな人や大切な仲間との別れを静かで優しい曲調で表現する美しいバラードになっています。
恋愛と友情のどちらの要素も盛り込まれ、学園の風景に欠かせない要素も歌詞に詰まっているので卒業式に最適です。
■2019年のランキングはこれ!
第1位
うたエール/ゆず(2018年リリース)
卒業生へ贈りたい「エール」2000人以上の大合唱で表現した曲です。
卒業していく人、送る人の両者が一緒になって楽しめる楽曲になっていて、全ての人の背中を押してくれる歌詞に勇気づけられます。
聴いているだけでも元気になりますが、仲間と一緒に歌うとますます盛り上がります。
自分自身や大切な仲間へのエールとしてお勧めの一曲です。
第2位
春愁/Mrs.GREEN APPLE(2018年リリース)
複雑な10代の心に寄り添うフレーズが満載です。
それぞれが抱える悩みを認めつつ、どこかに希望があることを強く意識させてくれる曲になっています。
第3位
一緒にいこう/GReeeeN(2019年リリース)
仲間と一緒に未来へステップしていく明るく前向きな曲です。
仲間と未来へ歩み出す光景が浮かんでくる歌詞になっています。
卒業して離れたとしても一緒に進んでいく、という力強いメッセージ性があって、卒業するすべての人の夢を応援してくれます。
--終わりに
卒業ソングをご紹介しました。
「卒業式で歌った」「カラオケで皆で歌った」「歌詞が泣ける」など思い入れのある曲が多かったと思います。
卒業シーズンには、楽しかったことやつらかったことなど、たくさんの思い出を振り返ります。
卒業ソングは、そんな寂しい気持ちに寄り添う曲でもあり、また、新たに一歩踏み出す勇気を手助けしてくれる曲でもあります。
卒業を迎える皆様の希望に満ちた門出をお祝いするとともに、幸せな未来が待っていることをお祈りいたします。