カラオケで低音がでない!魅力的な低音の出し方|ボイストレーニングVOAT
--はじめに
カラオケで高音がでなくて悩んでいるということはよく耳にしますが、低音が苦手という人も意外と多くいます。
地声が高めであったり、低い地声でも歌声をきれいに出せなかったりする場合もあります。
魅力的な低音の出せる男性は「イケボ」と言われて人気がありますし、低音ボイスを上手く出せることができたら歌うことが楽しくなります。
ここでは、魅力的な低音ボイスを安定して出すためのコツと練習曲を紹介していきます。
■低い声の特徴
低い声の特徴を2つご紹介します。
(1)安心感を与える
低い声には相手の気持ちを落ち着かせる効果があります。
低音域の声は、安心感や安定感を聴き手に与えます。
(2)声の太さや深みがある
オーケストラ演奏のヴィオラやコントラバスや、バンド演奏のベースなど、低音を担当する存在というのは欠かすことができません。
主旋律だけでは、音に深みや安定感を出すことが難しいからです。
歌に関してもこれは同様で、低い声を出すことで太さや深みが加わります。
■低音が有名なアーティスト
(1)福山雅治
カッコいい低音ボイスの有名人として必ずと言っていいほど名前があがります。
歌手としてだけでなく、俳優としても低音イケボを発揮されています。
(2)コブクロ
コブクロといえば美しいハーモニーが人気ですが、楽曲によっては低音の魅力も存分に味わえます。
(3)中島みゆき
日本を代表する歌姫の一人です。
力強く安定した低音ボイスは唯一無二といえます。
(4)絢香
彼女の歌声はアルトが美しいことで有名です。
深みのある低音ボイスが歌詞の世界観とあいまって胸に響きます。
■男女別:低音が有名な練習曲
「男性」
(1)米津玄師/Lemon
メジャー通算8作目のシングルで2018年2月に配信リリースされ、3月にCDリリースされました。
TBSテレビドラマ「アンナチュラル」の主題歌として使用されました。
ラストのサビ前パートはそれなりに高い音になっているので、キー設定には注意が必要です。
(2)菅田将暉/さよならエレジー
俳優の菅田将暉3枚目のシングルで2018年2月にリリースされました。
日本テレビドラマ「トドメの接吻」の主題歌として使用されました。
直球でわかりやすいメロディになっているので、とても歌いやすく低音の練習に集中できます。
(3)桐谷健太/海の声
この曲はauのCM曲として使用されました。
作曲したのは「涙そうそう」や「島人ぬ宝」といったヒット曲でも有名な沖縄出身のアコースティックバンド「BEGIN」です。
全体的にキーが低くて男性が歌いやすい音域の曲になっています。
テンポがスローなので、落ち着いて丁寧に歌うようにするといいです。
(4)スキマスイッチ/ボクノート
アニメ映画「ドラえもん のび太の恐竜2006」のエンディングテーマとして使用されました。
スローテンポで落ち着いた雰囲気の曲です。
曲調がシンプルなので、歌唱難易度が低いため低音の練習に集中できます。
(5)スピッツ/空も飛べるはず
テンポがスローで音程の変動が少なくてとても歌いやすい曲です。
サビ部分は少し高めになっていますが、リズムも単調なので、リラックスした状態で歌うことができます。
「女性」
(1)ZARD/負けないで
リズムがちょうど歌いやすく、高音箇所が少ないので低音の練習に最適です。
Aメロは特に低めになっています。
明るく元気が出る曲ですので、カラオケでもあらゆるシーンでおすすめできる曲です。
(2)高橋洋子/残酷な天使のテーゼ
テレビアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」主題歌として使用されました。
1オクターブ下げることで男性でも非常に歌いやすい曲になります。
(3)Kiroro/長い間
メジャーデビューシングルで、落ち着いたメロディが特徴のバラード曲です。
スローテンポでしっとりと歌い上げるのに適しています。
(4)PUFFY/アジアの純真
高音箇所が少ないため、低音の練習に最適です。
楽しく歌えるので、多少音を外しても気持ちよくカラオケを楽しむことができます。
(5)松任谷由実/ルージュの伝言
映画「魔女の宅急便」の主題歌として使用されました。
低音がメインの曲で、かつメロディがシンプルでわかりやすいので低音の練習に集中できます。
■低音の出し方やコツを知ろう
実践編として、カラオケでの低い声を出すためのコツを解説します。
素敵な低音ボイスを出すことができれば、選曲のバリエーションも広がり、より歌うことを楽しめるようになります。
素敵な低音を出すコツを4つご紹介します。
(1)喉を開く
喉を開いて発声して低い声を響かせます。
あくびをする時の喉の形が、低音ボイスを発声する時の理想的な喉のひらきになります。
あくびをすると息を大きく吸って喉の奥に空間ができるように呼吸するので、喉の奥が広がる感覚があると思います。
この状態を意識して発声すると、きれいな低い声に近づくことができます。
喉がひらいて余計な力が抜けると、喉を傷めることもなくなります。
鏡をみて自分の喉仏を見ながら感覚をつかむのもおすすめです。
(2)下顎を下げる
高い声を響かせる時は顎を上向きの姿勢にしますが、低い声の場合は顎を下げたほうが出やすくなります。
顔を下向きにするだけではいけません。
顔は正面か少し上向きの位置で顎をしっかり下げます。
(3)お腹から響かせる
体が緊張して無駄な力が入ってしまうとキレイな低音ボイスが出ません。
身体や喉の力を抜くことで、腹式呼吸やビブラートがしやすくなります。
息を吐いて喉や体のリラックス状態を維持することがとてもに重要です。
歌う前に肩を回したり軽くジャンプするなど体を動かして全身をリラックスさせてから、気持ちを落ち着かせて歌うことがポイントとなります。
(4)遠くの人に話しかけるイメージ
遠くにいる人に大声で呼びかけるように声を出します。
叫ぶのではなく、あくまでもリラックスした状態で全身に響かせるように声を張ります。
すると自然と体が開いてキレイな低音ボイスを発声することができます。
--終わりに
高い声と同様に低い声もとても魅力的です。
安定感のある低音の声は、カラオケではもちろん日常生活でも説得力と誠実さが増すなど役に立ちます。
高めの声質の方は低い声が出ないとあきらめてしまいがちですが、ご紹介した出し方やコツをつかんで素敵な低音の声、魅惑のイケボを手に入れてください。