【ボイストレーニング】ケアしてますか?
■歌った後のケアが大事!
喉は使うほど消耗し、疲労も蓄積していきます。
喉の疲労が蓄積すると、いつもなら出るはずの音域が出ないといった症状や、声帯結節やポリープといった喉の病気にかかるリスクも出てきます。
喉のケアは怠ってはなりません。
(1)睡眠
充分な睡眠が何より一番です。
歌った後は、寝るまでなるべく声を使わず早めに寝ることが、喉を休める一番の方法です。
睡眠不足にならないよう、毎日きちんと睡眠をとるようにして下さい。
(2)喉の休息
声を長時間出し続けることは、喉に悪いことです。
声帯にも休息が必要です。
少しの時間だとしても、声を出さない時間を作る意識と心掛けが大切です。
(3)リップロール
喉の調子を整えるため、歌い終わった後にリップロールをするのがおすすめです。
(4)食塩水でうがい
ぬるま湯に塩を溶かした食塩水でのうがいが効果的です。
風邪の予防にもなりますので、少なくとも普通のうがいは、常に徹底するように心掛けて下さい。
(5)飴を舐める
飴には唾液を出す効果があり、その唾液が口の中を潤してくれます。
ガムでも同様の効果を得ることができます。
(6)はちみつ
「はちみつ」には殺菌作用があり、「マヌカハニー」はよく話題に上がります。
マヌカハニーは、自然豊かなニュージランドにしか原生しないマヌカの花から採れるはちみつです。
歌手の平原綾香さんは、バックの中に入れて持ち歩いていて、喉がおかしいと思った時になめるそうです。
普通のはちみつより、殺菌作用が強いのでとても良いそうです。
また、マヌカハニーは肝臓や腸の働きを活発にさせる効果もあるので、痩せやすい体、ダイエット効果、美肌効果にも期待できます。
■朝起きたら・・・声枯れ!まさかの事態の救世主
(1)枯れてる原因
朝起きて声が枯れていたら、まずは病院の耳鼻咽喉科の受診をお勧めします。
声の枯れが声帯ポリープ、声帯結節、反回神経麻痺、声帯萎縮、喉頭がんなどが原因の場合、放置しておくと治らないだけでなく、悪化する可能性があります。
(2)風邪なら自分でケア
風邪のような炎症が原因の場合は、まずはこれ以上悪化しないためのケアが必要です。
1.マスク
マスクを着用することで、乾燥を防ぐことが出来ます。
喉の乾燥は症状が悪化するので避けなければなりません。
2.大声を出さない
声が枯れているということは、声帯が内出血を起こしている可能性があります。
なるべく言葉を発せずに安静にします。
3.部屋を加湿
部屋の湿度を適度に保つようにします。
ウイルスや細菌の繁殖を防ぎます。
4.入浴
湯船にゆっくり浸かり、体を温めます。
湯気で加湿されるので、さらに効果的です。
5.市販薬
トローチや喉スプレーなど炎症を抑える市販薬の使用も効果的です。
(3)すぐに治したい・・・ならイチかバチか試してみよう
※必ずしもすぐに効果があるとは限りません。
※薬局やドラッグストアで購入する際は、常駐している薬剤師に症状の詳細を伝えて下さい。声が枯れる原因によって、適する内服薬もしくはスプレー薬の種類が異なってきます。
「響声破笛丸」
http://www.999jp.co.jp/product/kyouseihateki.html
「ペラックT錠」
https://www.daiichisankyo-hc.co.jp/site_pelack/
「消炎のどスプレー パープルショット」
http://www.sirogane.info/article/drugs/pshot.html
※適量を守って下さい。
※保管場所への配慮も重要です。
※薬には消費期限があります。
--終わりに
ウイルスや細菌によって声帯が炎症したのであれば、このような対処法で喉の枯れは解消されるでしょう。
しかし、声帯を酷使しているような場合には、日常生活での喉ケアが重要になってきます。
喉を乾燥させることなく、声を大切にして下さい。
そして、声の枯れが一時的なものでなく、継続的に続くようであれば重篤な病気を疑うべきです。
喉に違和感があれば、まずは受診してみることをおすすめします。