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ボイトレの基礎「リップロール」で効率的なトレーニングを|ボーカルスクールVOAT

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--はじめに


ボイストレーニングの基礎的なトレーニングに《リップロール.》という方法があります。
これは発声練習の一環で、多くの声優やシンガーが実践しています。リップロールができるようになると、その過程であらゆることが身に付けられるようになります。名前の通り、唇を「プルプル」と「ロールさせる」トレーニングの一つです。実際にリップロールは本当に声を〈歌声にする〉ために、とても効果のあるトレーニングになります。発声の基礎練習にもなりウォーミングアップなど効果は抜群です。
初心者だけでなく、プロの方でも毎日やっている方もいます。そんな〈ビギナーからアドバンス〉まで行なっているリップロールのやり方をマスターしましょう!今回は《コツ・ポイント》を皆さんに解説していきます。


■ボイトレの基礎リップロールとは


リップロールとは、閉じた唇に息を当てる事で、「プルプルプルプルル・・・」と唇をふるわせながら行う発声トレーニングの方法です。リップロールは、自然な〈脱力発声の練習〉、〈ミックスボイスの練習〉、〈息をスムーズに流す練習〉など、プロのシンガーも行っているウォーミングアップの一つです。声を出す際に、多くのメリットがあるため、大変重宝されているトレーニングになります。ライブ本番前や楽屋、舞台そで等、いろいろな場所で割と手軽に音量を抑え調節できるウォームアップになります。


■リップロールのメリットとは


リップロールは、知らない人から見ると遊んでいるように見えますが、実は〈たくさんのメリット〉があります。いくつか紹介しましょう。

【1・正しく音程が取れるようになります】

音程というものは、〈声帯のひだ〉が収縮するときの小さな動きによって作り出されます。また、〈口の中の形〉や〈唇の形〉ではなく、声帯だけで作られる必要があります。リップロールで音程の上げ下げをすると、動くのは声帯だけです。声帯のみで音程を作るので、基礎トレーニングにつながります。唇を「プルプル」ふるわせた状態を持続しながら音程を上下させることは、普段の発声のときよりも、集中しなければなりません。この作業を繰り返すことによって、〈声帯の開閉・細かい音程調整〉がしやすくなります。それだけでなく、口を閉じた状態でリップロールをすることで、発声した音が骨伝導によってよく内耳に伝わり、自分の音程を十分に確認することができます。音程のコントロールは大切なことです。自分の発声を正しく把握しましょう。


【2・喉の保湿と無駄のない、適切な息の量で歌えるようになります】


声が枯れたり、途中で苦しくなってしまうのは、「胸式呼吸」や「息の吐き過ぎ」が原因です。声は、吐く息が声門を閉じ、声帯にぶつかり振動させることで作られます。そのぶつかる息をできるだけ少なくしましょう。そうしないと、声帯の負担が大きくなり長く歌うことは出来ません。また胸式呼吸も同様に、喉の周りが乾いてしまい〈声帯のひだ〉が繊細に動きづらくなります。
まず、リップロールでふるえている時の息の量は、正に〈歌う時に最適な息の量〉です。多すぎても少なすぎてもうまく出ません。息を適切に吐けないと、止まってしまいます。また、口を閉じてトレーニングする事で、口腔内・喉の周辺など、湿度を保ち、、乾きにくくもなります。唇のふるえにムラがある場合、呼吸が一定に吐けていない証拠です。ふるえをできるだけ均等にすることを心掛け、唇のふるえを変えずに色々な音程に移行出来ると、一定の息で広い音域を発声出来るということにつながります。通常の呼吸練習と違って、息が一定に吐けているかどうかを、目で見て確認・モニタリング出来るという点でも、非常に優れたトレーニングの一つです。


【3・横隔膜・呼吸筋を鍛えられます】


現代人は、運動をする機会が少なくストレスなども加算され、ほとんどの人の呼吸も浅くなり、呼吸筋の働きが鈍っています。運動した後と、していないの状態では、空気の量も異なります。呼吸筋が鈍ると、歌に必要な息の圧力を生み出すことが出来ないために、喉へのサポートが弱くなり過剰に喉へ負担を掛けてしまいます。
その結果〈喉開け出来てない発声〉や、〈裏返ってしまう〉などの症状になりやすいです。〈息の吐き方=呼吸筋の使い方〉を何度も練習することで、自然と「楽な発声」(腹式呼吸)が出来るようになります。呼吸筋の中でも、特に〈横隔膜〉を自由に使えることが重要です。また、腹筋や背筋の動かし方も大切になってきます。リップロールの時の腹筋・背筋の運動の状態を細かく観察し声を出す時に同じような〈動き・運動〉が出来るようになるまでトレーニングして下さい。


【4・裏声から地声へのチェンジが容易になる】


リップロールによって地声と裏声(ファルセット)を丁寧に変えられるようになります。リップロール中は唇が開かないため、あまり大きな声を出すことがなく、自然な〈声量・息量〉になります。普段、発声で高い声を出そうとすると声が裏返ったり安定しなかったりしますが、それは地声と裏声(ファルセット)のときの〈声量・息量〉が極端に変わってしまうからです。
リップロールをしながら地声と裏声を変える練習をすると、〈声帯のひだ〉が、なめらかな動きをします。歌のときにも〈スムーズ・なめらか〉に変えることができるようになります。リップロールをしながら発声をしているときには、自然に脱力しているため、実際に地声から裏声にスムーズが繋げやすくなります。この時の〈 繋がる感覚 〉を参考に歌ってみると、広い音域を歌える声〈ミックスボイス〉のトレーニングにもなります。


【5・声の調子が悪い時 】


寝起きや、睡眠不足、風邪、飲酒、他にもいろんな状況で声、喉の調子が悪いこともありますよね。それは大体が声帯の〈合わせ〉が良くない状態です。そこで、〈リップロール〉が正常な状態に近づけてくれます。原因は〈横隔膜・呼吸筋が動きづらい〉か、〈声帯が充分に閉じていない〉ことが原因でしょう。こういった状態のときにリップロールは最適です。是非トライしてみて下さい。


■リップロールのやり方


リップロールは、まずリラックスした状態で、唇を閉じた状態から始めていきます。鼻・口から吸った空気を用いて、唇が「プルプル」と振動するように息を吹きかけます。
?唇を閉じた状態で、やさしく空気を吐き出し、唇を「プルプル」とふるわせ、音を出しながら行います。


?空気の吐き出しを、少しずつ強くしていきましょう。強くして行くことで事で、息の流れが早くなり音が高くなっていきます。唇の状態は「ブルブル」と震わせながら行っていきましょう。唇が振動するようになったら

?できるだけ振動が長続きするようにリラックスした状態を維持しながら、横隔膜を意識して、一定量の空気を吐き出せるようにしましょう。この動作を自分なりに〈高い音・低い音〉を混ぜながら、ピアノのスケールなどに合わせ、一息で歌うようにリップロールしてみましょう。


■リップロールができない原因とコツ


まず、唇はそっと閉じましょう。唇を強く閉じすぎてしまうと、震えにくくなってしまいます。そっと唇を合わせ、目を大きく見開きましょう。鏡で自分の口元を見て、上唇と下唇で〈アヒル口〉を軽くつくってみましょう。
次に、口角を上げましょう。そっと閉じても難しい人は、両手人差し指で、〈口元先端・口角〉をかるく持ち上げてみましょう。そのまま息を流してあげると、口の周りが硬直せず、余計な筋肉に力が入らずに口周辺が、リラックスした状態で行えます。
次に、例えば〈上を向いて〉やってみたり。〈下を向いて〉やってみたり。〈首を引いて〉やってみるなど、〈体の形・向きを変える〉ことで出来ることもあるので、様々なやり方で挑戦しましょう。そして〈一瞬だけ〉でもふるえる所を探したら、その〈形・向き〉を何度も繰り返しトライしましょう。≪ふるえている時点で、体はリップロールのやり方を掴みかけています。≫あとは、沢山やって慣れさせるのみです。数日で安定して出来るようになる保証はありませんが、根気強く向きあっていきましょう。


--終わりに


「発声トレーニング」は、習得するまでに時間を要するものが多いです。リップロールもその中の一つです。毎日練習することが大きな鍵となってきます。基礎を積み上げてこそ、プロになる道が開けてきます。『継続的な努力!』を習慣付けていきましょう。リップロールは音程やリズムも安定してきます。是非頑張ってください!

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