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KNOWLEDGEボーカル・ボイストレーニングの知識

【ボイストレーニング】音楽の聴き方で歌は上達する

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-はじめに
歌が上手く聴こえるようなテクニックとしては、表現力、声の抑揚、リズム、音程、などいくつもの要素があります。
これらそれぞれをできるようになるためには、「音楽の聴き方」が重要になってきます。
テクニックを身に付けて使いこなすことと音楽を聴くことにどんな関連があるのかを説明します。


■歌が上手い人ほど音楽を聴き込んでいる


たくさん音楽を聴くことも大切なのですが、最も大切なのは1曲を「どう聴くか」です。
様々な歌い方を学んだとしても、その歌い方を体現するためには、参考となるお手本がなければ上手く表現できないはずです。


(1)本格的に真剣に聴きこむ


どのようにしたら同じように上手く歌えるようになるのかを本気で考え、細かく分析して研究します。
曲や歌がどのように構成されて表現されているのかを分析するのです。
分析というと大袈裟に感じますが、歌が好きで上手い人というのは、好奇心から楽しみながら自然と分析しているものです。


(2)聴き込む目的


自分の好きなように歌いたいだけであるならば、どのように音楽を聴いてもそれは自由です。
歌を上達させて聴く人に届く歌が歌いたいと本気で考えているのなら、本気で音楽を聴くべきです。
自分が歌うために聴く場合、大半の人は歌詞とメロディーを覚えるために音楽を聴きます。
じっくりと深く何度も音楽を聴くことで、その楽曲への理解が深まります。
歌詞に込められたメッッセージ、細かい息遣いのタイミング、感情によって変化する声のニュアンス、間合い、声帯の微妙な振動など、挙げたらきりがありません。
さらには、その曲が制作された時代や、アーティストの背景なども調べて知ることで、音楽が豊かになります。


■曲のリズムを意識してみよう


リズム感が良くなるためには裏拍が重要です。
裏が大切な音楽を聴き込むことで裏拍をしっかり意識できるようになりますので紹介します。


(1)レゲエ


ジャマイカの音楽です。
ン、チャッ、ン、チャッと2拍目、4拍目に裏拍が来る独特でシンプルなリズムです。
この2拍4拍で刻むリズムのことを「ワンドロップ」といいます。
ワンドロップが馴染んでくると、ドラムのカウントがなくても自然とチャッという音が聞こえて裏拍がとれるようになります。
レゲエはシンプルでわかりやすく親しみやすいので、日本のミュージックシーンにもレゲエ系のアーティストは多いです。
湘南乃風が有名ですが、その他にも三木道三、FIRE BALL、RYO the SKYWALKERなど素晴らしいアーティストがたくさんいます。
洋楽ですとボブ・マーリーがあまりにも有名です。
レゲエをよく知らない人でも何かは聴いたことがあるはずです。


(2)スカ


レゲエと同じくジャマイカ発祥の音楽です。
2拍4拍にアクセントが来るのでレゲエと同じですが、レゲエのワンドロップほど印象的ではありません。
レゲエのワンドロップの速度を単純に速くするとスカになります。
レゲエと比べるともっさり感が無くて、流れていく印象のスッキリ感があります。
ルーツとしてはレゲエよりもスカのほうがさらに古くて、1950年代のアメリカのR&Bやジャズが由来だと言われています。
日本でも人気は高く、東京スカパラダイスオーケストラを
はじめとしてたくさんのスカバンドがあって若者に人気です。


(3)ジャズ


ジャズのリズムはチーンチッキチーンチッキというリズムと、ベースのランニングでビートで形成されています。
レゲエほどのインパクトはないですが、同じく2拍目4拍目にアクセントが来ます。
この2拍目4拍目は主にドラムのハイハットです。
2拍目4拍目は常に鳴っているので、拍を途中で見失ったとしても、この2拍目4拍目を探し出せば軌道修正ができます。
ジャズは難しいという印象でハードルが高く感じると思いますが、気軽に楽しんで頂きたいです。


■ボーカルとリズム隊とのグルーブ感を深く聴いて味わう


(1)演奏によるグルーブ感


グルーブ感とは乗り(ノリ)とも言い換えることができます。
そしてこの「ノリ」は「うねり」や「ズレ」とも言い換えることができます。
絶妙な「うねり」や「ズレ」は偶然の産物ではなく、これを意図的に生み出す為にリズムキープ力が必須です。
機械的に一定の音量でリズムをキープすることが出来た上で、意図的に微妙なズレや音の強弱を追求します。


(2)アレンジによるグルーブ感


1.ゴーストノート
音にならない程度のミュート音やアタック音をゴーストノートといいます。
ベースはゴーストノートを意識すると味がでます。
ゴーストノートは譜面に記載がないので、アーティストの演奏をじっくり聞いて研究するしかありません。
もう一つは、シンコペーションを使用します。


2.シンコペーション
強い拍と弱い拍の位置を変えてリズムに変化を与えて、リズムが先に食い込むように入ることをシンコペーションといいます。
4分音符がメインの曲の場合は、一つ分前の小節に飛び出して「タイ」で伸ばします。
また、強弱をつけることで拍子感が生まれます。
シンコペーションは拍の弱い箇所に強い拍を持っていくことによって緊張感を生み出します。


(3)ベースによるグルーヴ感
前ノリ、ジャスト、後ノリ、ベースの弾き方で曲全体のグルーブ感はガラリと変わります。
ドラムがテンポキープ、コントロールをして、ベースが前ノリ、後ノリに演奏することで疾走感や重厚感の演出ができます。


■洋楽を聴くのも大切


(1)洋楽の名曲に学ぶ


洋楽のいわゆる名曲には、基本であり標準となるカタチがしっかりとあります。
Jポップは洋楽の影響を色濃く受けて発展していったのは事実です。
ですので、このフォーマットとなる曲の構成や表現の仕方をたくさん知ることで、歌での楽曲へのアプローチの引き出し方が広がります。
曲の流れをつかんで歌うのと、ただ歌のことのみを考えて歌うのとでは、聴こえ方は全く変わってきます。


(2)モノマネではなく技術をつかむ


邦楽ではなく洋楽の歌い方から学んだ方が定番テクニックがしっかりと身に付いて実力に繋がります。
邦楽にも個性の強いアーティストはたくさんいますが、特徴やクセに引っ張られてモノマネになってしまうと意味がありません。
モノマネではなく、実力派アーティストの技術をつかむことが何より大切です。


(3)リズムを鍛える


邦楽と洋楽を比べたときに、圧倒的な差があるのが曲それぞれのリズムです。
洋楽の方がリズム構成が複雑です。
卓越したリズム感があるからこそ表現できるものではありますが、楽曲自体のリズムも独特で魅力が高いです。


-終わりに
歌うための技術や考え方が「聴く」ことによって得ることができることが分かりました。
聴きとることのできないことは歌えませんので、聴くことで多くのことを学んで下さい。
そして、それは決してマネをするということではありません。
楽曲の個性に応じて、どのような技術をどの場面でどのように表現するかです。
そのためにも、歌だけではなく「音楽」を好きになって「音楽」を聴く意識を強める必要があります。